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受験生の夏

2013年08月02日(金)4:21 PM

税理士として働くにあたって、1年のうち、8月と12月は一大イベントがある月です。
8月の2週目、つまり来週は税理士試験日、12月は税理士試験の合格発表日です。
弊社にも、税理士試験を今年受ける従業員がいます。
ちなみに税理士試験は、1科目ずつ受験することができ、原則として5科目の試験に合格して初めて有資格者となります。

税理士試験受験生にとって、「夏」は8月の試験後にやってきます。
7月開催の花火大会はひたすら我慢です。
そして、8月に試験を受けてからの12月までの4か月は、なんとも中途半端な落ち着かない気分で過ごす人が多い期間ではないでしょうか。

毎年、今までの努力は足りているのか不安になりながら人より少し遅い夏を待ち、
夏からは、次に進んでいいのか、元来た道を深く掘り下げるのか、迷いながら、どちらにしても少しずつ進んではいるのだと信じて過ごしていました。

5科目めの合格発表で税理士試験受験生から卒業した日は、大喜びというよりは、とにかくほっとしたという感覚だったのを覚えています。


他の弁護士試験や公認会計士試験もそうですが、税理士試験は1年に1度しかないためか、この受験日や合格発表日で自分の進む道の先が無くなるかも、というほど重く考えていたりもしました。

試験が終わってみて、もちろん重くはあるけれど、それはゴールでもなくスタートでもなく、
選択肢のひとつだったのかもしれない、と思っています。

ありきたりですが、試験に合格したからゴールなわけでもなく、
試験に合格したから、その道だけに進むスタートに立ったのでもなく、
もちろん、不合格だったからといって、道が無くなったのでもなく・・・

試験結果が決まった日を区切りに、いくつかある道から、またどの道を進むか選び直せばいいんだ、
と今は思えます。


試験を受験する人は、みなさんそれまで頑張ってきた人です。
頑張っている人に、『頑張って』と言うことは時にはけっこう酷なことでもあります。


税理士試験を受けた後には必ず、
『よく頑張ったね』と伝えたいと思います。



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